下僕の故郷の市立病院が今季も赤字が12億円出るとの報道があった。非常に良い病院で、下僕の父親が去年、膝の人工関節置換手術を行なったのだが、手術も上手かったし、術前の説明や術後のケアも、今の病院はここまで丁寧なのかと思った。
こ病院は2016年に全面開院した。高度・急性期医療を柱に市の中核病院として、当初の病床は513だった。だがコロナ後、病床稼働率の低迷などで財務状況が悪化。2023年度に約17億円の損失を計上した。経営効率改善のために、病床数を大きく減らし、今年2月時点で420となり、職員数は現在で1100人となっている。
病床数を減らして業務効率化などで改善を図ったが、それでも本年度も約12億円の損失となっている。だから更に規模縮小について検討を進め、病床や職員数を含めてスリム化し、経営状況の改善を図るということだ。
病院側は「まずは病床稼働率を向上させることで収益を上げたい。病床数削減や適正な職員の配置数見直しで、人件費は一定抑制できると考えている」と語っている。当初のベッド数の513床をすでに420床まで減らしている。どこまで減らせば利益が出るのか? そして市民の医療はどうなるのだろうか?
医療機関の経営危機は、何も下僕の故郷だけの話ではない。日本中の医療機関で起こっていることだ。赤字病院の割合は2022年の23%から2023年の53%と30%!も増えた。稼働病床100床あたりの経常利益は22年の1億3344万円の黒字から23年の3722万円の赤字に急落している。これはコロナ補助金が切れたからだが、問題は医療損益が2億円もの赤字なことだ。日本の医療の一体何が問題なのだろうか?
