人口14億人を抱える国家を運営するとは、どれだけ困難な事だろう? 正直想像も出来ない。「一党独裁」が問題だと言われるが、ある程度の強権が無くてこの規模の国を治める事が出来るのだろうか? 歴史的にも中国が安定してきた時代は、王朝などの「独裁」が治めてきた時代だ。春秋戦国時代や三国時代など、小国が割拠した時代は常に隣国同士の勢力争いが起こっており、一番苦しんだのは民だ。
確かに中国共産党が統治するようになっても、内部闘争で地獄のような時代があった。しかし時代は進み、経済が発展し、教育レベルが上がった現在、一般市民感覚として「独裁による不自由や恐怖」を感じることは全くない。それを他国が中国には「自由と民主主義」が必要だと言っても、生活の環境は十分に自由で民主的なので、余計なお世話だと思ってしまう。そこまで言うなら14億人の国家を治めてみろと。
2010年に始まる「アラブの春」が産んだものは、混乱と無秩序、過激思想集団、軍事政権、そして経済の凋落と国民生活レベルの低下だ。これが欧米メディアが絶賛した民主革命の末路だ。
チュニジアは、アラブの春の唯一の成功例と評されたが、実際には1人あたりGDPは革命前より2割も減少し、失業率者も大幅に上昇しており、イタリアへボートで密航する難民が絶えない状況だ。一体どこが「アラブの春」なのか?