第4の歪みについては、これも需要側を解決する必要があり、若年層の雇用に対して補助金を出すとか、企業内ベンチャーに対して積極融資をするなどして、雇用を作り出す。また大学卒業後にベンチャーを立ち上げる若者には、年限を設けてオフィスを無料で使用させるとか、必要資金を低利で融資するとか、ドンドン支援し雇用を増やすべきだ。

実はこの第4の歪みの部分が一番難しく、一番重要な部分だと考えれる。今の中国の若者の中で「躺平(タンピン)」という流行りの言葉がある。これは「もうどうすることも出来ないので、寝そべって何もしない。」との意味で。「結婚もしない、子供もいらない、家や車も買わない、消費しない、最低限しか働かない。」という。低意欲、低欲望のライフスタイルだ。

これが広がれば、企業は投資する意味がなくなり、投資が激減する。当然消費も同様に激減する。

この状況は非常に危険で、まさに日本が歩んできた失われた30年を繰り返すことになる。課題は「未来への期待を萎ませないこと」だ。その為には、どんなに無理をしても、やれる事を全てやるべきだ。