先日Deep Seekが全世界に衝撃を与えたが、中国が世界をリードしている分野は、実はこれに留まらない。
その起点となったのが「中国製造2025」だ。これは2015年に始まったのだが、次世代通信、EV自動車、AI、ロボット、航空機、宇宙開発、新エネルギー、バイオ医学、新材料など10の分野における詳細な目標が掲げられている。
この計画では、第1段階:2025年までに「製造強国への仲間入り」を果たす。第2段階:2035年までに「世界の製造強国の中等レベルへ到達」する。第3段階:中国建国100周年である2049年までに、製造大国の地位を固め「製造強国のトップ」となる。ことを目指している。
そして計画は着実に成果を上げており、日本ではあまり報道されないが、2049年を待つまでもなく、多くの分野で製造大国となっている。
日本の報道は、自画自賛の報道が多く、いまだに日本が製造大国で、中国など歯牙にも掛けないと勘違いしている。確かに技術的に優れている分野もあるが、将来の基幹産業と思われる分野では、すでに大きく遅れをとっている。
人は自分のことが一番見えないものだ。もう一度冷静に世界で何が起こっているのか、その目で確認すべきだ。
