日本においては、気候変動の国際機関であるIPCCの出す情報を鵜呑みにして、テレビなどで温暖化で「地球沸騰!」などという、いかにも危機を煽りたい報道をよく目にする。しかし本当に地球は沸騰しているのだろうか?

確かに実感として夏は暑くなった。だから「地球沸騰」などと聞くと、「確かに」と思ってしまう。そこに北極の氷が減っている衛星写真や、痩せて絶滅に面する「白クマ」の映像、南極の氷が海に落ちる映像、ツバル諸島などの島国で海水が陸上に上がっている映像、海水温上昇で強大になった台風の報道…「地球沸騰」の危機を煽る情報は枚挙にいとまがない。

しかし事実から言うと、北極の氷は確かに減っているが、南極の氷は逆に増えている。白クマの頭数は増えており、絶滅の危機ではない。南極の沿岸部の氷は、内陸で増えた氷に押されて、何億年も前から海に落ち続けている。ツバルは乱開発で砂浜の砂を採掘し過ぎたため、波が直接陸にぶつかり土壌流失が起こり、満潮時に海水が陸に上がるようになった。台風が強大だったのは1950~1960年代で、近年で強大な台風は1993年の台風13号ヤンシーで、それから30年以上ヤンシーを超える台風は来ていない。

今の時代、情報を受け取る側に、知識や猜疑心と確認行動が無ければ簡単に騙されてしまう。そして無責任なマスコミが視聴率欲しさに危機を煽る。そして危機感が更にレベルを上げ、一部がヒステリックな行動に走る。なんとも醜悪なスパイラルだ。