スミスは著書の国富論の中で「分業と交易」の大切さを、ピン製造工場を例に取って「1人で生産すると20本しか生産できないが、10人で分業すると4万8000本生産できる」とし、生産性が24倍!にもなるので、それを交易すれば社会が豊かになると説明している。

まさに世界はスミスの言う「分業と交易」によって大きく豊かになってきた。それを一人の無知なアメリカ大統領がブチ壊そうとしている。

トランプ大統領が就任100日を迎えた。世論調査によると100日目の支持率は39%と戦後最低だったらしい。しかし本人は就任100日の演説で「この100日は史上最高の成果を上げた100日だ。」「マスコミは民主党支持者にばかりアンケートをしているから支持率が低く出ている。本当は60~70%の支持率だ。」と言っていた。どこまで面の皮が厚いのだろう…

しかしアメリカの経済は、年初来の株価は大きく値を下げ、さらに1~3月期のGDPがマイナス成長になるなど、急速に悪化してきている。「神の見えざる手」による天罰が下る日は近い。