2022年3月28日から5月31日にかけての約2ヶ月間、上海がロックダウンされた。私もその中の一人で実際にロックダウンを経験した。2400万人を要する超巨大都市をロックダウンするなど普通では考えられない。しかし非常事態だと判断すると中国政府はそれをやる能力がある。日本では絶対に無理だ。しかも上海政府はロックダウンに当たって、政府の管理ミスが原因でオミクロン株が広がってしまったと誠実に述べ、政府が市民に謝罪し協力を仰いだ。その結果、市民も政府に可能な限り協力する姿勢をみせ、ロックダウンに従った。上海在住の西洋人は「何故中国人は暴動を起こさないのか?クレイジーだ!」と言っていたが…

ロックダウン自体が判断として良かったかどうかは別だが、事実として超巨大都市を暴動無く2ヶ月間ロックダウン出来た。しかも何日かに1回は2400万人のPCR検査を実施し、食料の供給なども全て政府が行ったのだ。驚くべきことだ。他の国では絶対に出来ないと思う。まぁそもそも、やろうとも考え無いだろうが。

今回の不動産バブル処理は「98房改」以来、26年の間に溜まった歪みの修正であり、非常事態だ。しかし中国ならこの非常事態を乗り切れるはずだ。上海という2400万人の超巨大都市ををロックダウン出来たように。