日本のマスコミは何かと自国を貶めるのが好きだ。貿易黒字・赤字自体に何の意味もないことを理解せずに、「デジタル敗戦!」などとよく言ったモノだ。逆に感心する。

世界の先進国で経常収支黒字や貿易収支黒字を政策目標にしている国など1カ国も無い。黒字であろうが赤字であろうが関係なく、結果的にGDPが伸びたかどうか問題なのだ。

前にも述べたが、アメリカだけでなく、イギリスやニュージーランド、オーストラリア(2019以降経常黒字)なども1990年以降ずっと赤字だが、高い成長率を維持している。ニュージーランドやオーストラリアは農業国で遅れていると思われがちだが、2023年末時点で一人当たりのGDPはニュージーランド47,537ドル、オーストラリア65,434ドルと、日本33,806ドルよりずっと高い。貿易黒字赤字がGDP成長と全く関係無いことが分かると思う。1990年時点では日本の方が高かったのに、この30年で完全に抜き去られてしまったのだ。

マスコミや一部のエコノミストの垂れ流す「ニセ経済学」で、日本は今後いくつの「敗戦?」を繰り返すのだろうか…