アメリカには50の州と首都ワシントンD.C.がある。ワシントンD.C.は、正式には「コロンビア特別区(District of Columbia)」と呼ばれる。コロンビアはアメリカを発見したコロンブスを意味している。ちなみにワシントンは初代大統領ジョージ・ワシントンから来ている。
アメリカの統治制度は日本と違って、州政府は連邦政府の下部単位ではない。各州は主権を有し、憲法上、連邦政府のいかなる監督下にも置かれていない。だから各州は独自の憲法、公選職員、政府組織を持ち、独自で法律を制定し税を課すので、税金も州によって違う。テキサス州やネバダ州、ワシントン州のように州法人所得税(※連邦法人税は一律)の存在しない州もある。
州に主権があり独立国家のようなものなので、州によって発展の度合いが違う。日本やドイツなど他の先進国は、地域間の格差を無くすため、地方交付金などの税収調整制度があるが、アメリカにはその様な制度は無く、財政は各州の自助努力に任されている。その結果、各州の大きな格差は、そのまま放置されている。
その中でも飛び抜けて発展(=GDPが高い)しているのはカリフォルニア州だ。イメージ的はニューヨーク州が発展している気がするが、実はカリフォルニア州のGDPは3兆8900億ドルで、ニューヨーク州の1.75倍もあり、しかもイギリスやフランスのGDPを抜き、世界で6位!の水準にある。既に非常に立派な独立国家だ…